歴史的価値のある1943年製クロノグラフ
スイスの高級時計ブランド「パテックフィリップ」の1943年製モデル「1518 パーペチュアル カレンダー ステンレススチール クロノグラフ」が、先日開催されたオークションにて記録破りの1億2,600万スイスフラン(日本円換算で約1億2,688万8,399元)で落札されました。この金額は、これまでに取引されたアンティーク時計の中で最高額を記録するもので、時計コレクター界隈に大きな衝撃を与えています。
同モデルは世界でわずか4点しか現存が確認されておらず、その希少性から今回の高額落札につながりました。特にステンレススチール製の1518モデルは極めて珍しく、コレクターの間では「聖杯」とも称されるほどの逸品です。
ヴァンダービルト家のサファイアブローチも高額落札
同じオークションでは、アメリカの名門ヴァンダービルト家が所有していたサファイアとダイヤモンドのブローチも約2,500万元で落札されました。このブローチは20世紀初頭に制作されたもので、中央に配置された約10カラットのブルーサファイアが特徴的です。
ヴァンダービルト家は19世紀から20世紀にかけてアメリカで鉄道事業で財を成した名家で、そのコレクションには歴史的価値の高いジュエリーが数多く含まれています。今回落札されたブローチも、その歴史的背景から高い価値が認められたものと考えられます。
アンティーク市場の活況
近年、超高級アンティーク市場では記録的な高額落札が相次いでいます。特にパテックフィリップのヴィンテージモデルは需要が高く、2016年には同ブランドの「Henry Graves Supercomplication」が約2,300万ドルで落札されるなど、常に市場を賑わせています。
専門家によると、このような高額取引が増加している背景には、アジアを中心とした新興富裕層の参入や、実物資産への投資需要の高まりがあると分析されています。また、歴史的価値と芸術的価値を兼ね備えたアイテムは、単なる装身具以上の資産価値を持つとして注目を集めています。
コレクターズアイテムとしての魅力
パテックフィリップの1518モデルは、クロノグラフ(ストップウォッチ機能)とパーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)を組み合わせた複雑機構が特徴です。1940年代当時の技術力の高さを示すとともに、戦時中という時代背景も相まって、収集家にとって特別な意味を持つモデルとなっています。
一方、ヴァンダービルト家のブローチに代表される歴史的ジュエリーは、その所有者の物語とともに価値が高まっていく傾向があります。特に名家が所有していたジュエリーは、その歴史的エピソードも付加価値となり、オークションでの評価をさらに押し上げる要因となっています。
今後の市場動向
オークション関係者によれば、このような超高額アイテムの取引は今後も継続すると予想されています。特にデザイン性と技術力の両方を兼ね備えた時計や、歴史的背景のあるジュエリーに対する需要は堅調に推移するとみられています。
また、デジタル時代において実物の持つ価値が見直されていることも、アンティーク市場の活況を後押ししている要因の一つです。コレクターたちは、単なる投資対象としてだけでなく、人類の技術と芸術の結晶としてこれらのアイテムを評価しているのです。
