ロイヤル オーク クロノグラフ20周年記念モデル
スイスを代表する高級時計ブランド、オーデマ ピゲは2023年、ロイヤル オーク クロノグラフの20周年を記念し、7つの特別記念モデルをグランドローンチしました。この限定コレクションは、ブランドの歴史に新たな1ページを刻むとともに、時計製造における技術的進化を如実に示すものです。
各モデルには、最新のキャリバー7121ムーブメントが搭載されており、80時間のパワーリザーブを実現。ケースには高級ステンレススチールや18Kローズゴールドが使用され、文字盤には伝統的な「メガ・タパストリー」模様が施されています。特に注目すべきは、クロノグラフ機能の精度向上で、1/8秒単位での計測が可能となりました。
女性のための革新的なウォッチコレクション
しかし、今回の発表で真に驚くべきは、女性向けに特別にデザインされた2つの新作コレクションでした。「フローラル エレガンス」と名付けられたシリーズは、オーデマ ピゲが初めて本格的に女性市場に焦点を当てた記念すべき作品群です。
直径34mmのコンパクトなケースサイズながら、内部には最新の自動巻きムーブメントを搭載。文字盤にはスイス産の天然真珠貝が使用され、12時位置には0.3カラットのダイヤモンドが輝きます。特に画期的なのは、独自開発の「フレキシブル アジャストメント」システムで、リストのサイズ変化に合わせてバンドが自然にフィットする仕組みです。
もう一つの「ルミナス ナイト」コレクションは、暗所での視認性を追求したモデル。文字盤と針には蓄光塗料が施され、最大8時間の発光持続時間を実現しています。防水性能は50メートルで、日常使いから特別な夜会まで幅広いシーンに対応可能です。
伝統と革新の融合
オーデマ ピゲの時計製造哲学は、「伝統を守りながら常に革新を追求する」ことです。今回の新作群にも、この理念が色濃く反映されています。例えば、ロイヤル オーク クロノグラフの新モデルには、1875年に開発された伝統的なデコラティブ技法「Côtes de Genève」が施されていますが、同時に3Dプリンティング技術で製造された新素材部品も採用されています。
女性向けコレクションにおいても同様で、18世紀から伝わるエナメル細工の技術を現代的なデザインに応用。さらに、ムーブメントの潤滑にはNASAの宇宙技術で開発された特殊オイルが使用されるなど、最先端テクノロジーとの融合が図られています。
持続可能性への取り組み
オーデマ ピゲは今回の新作発表にあたり、環境配慮型製造プロセスにも言及しました。全てのモデルに使用される金属材料の80%以上がリサイクル素材で、梱包資材もFSC認証の再生紙を使用。さらに、製造工程で発生する廃棄物を90%削減する新たな生産システムを導入しました。
ブランドCEOのフランソワ=アンリ・ブナファス氏は「ラグジュアリーとサステナビリティは両立可能であることを証明したい」と語り、今後の環境戦略についても言及しています。
オーデマ ピゲの2023年新作コレクションは、時計製造の歴史における新たなマイルストーンと言えるでしょう。伝統的な職人技と最先端技術の融合、そして持続可能性への取り組みは、高級時計業界の未来を暗示しているかのようです。
