中国のトップライブストリーミングインフルエンサーであるViya(ヴィヤ)が、米国ストリートブランド「Supreme」とのコラボレーション商品と称して販売した商品が偽造品であったとして告発され、大きな波紋を呼んでいます。問題の発端は、Viyaが自身のライブ配信で「Supreme x GUZI」コラボ商品としてネックファンを198元(約3,400円)で販売したことにあります。
「何でもSupremeになれる!」という皮肉めいた発言が現実となってしまったこの事件。Viyaは配信内でこの商品を「限定コラボ商品」として強く推奨し、多くのファンが購入しました。しかし後に、これが正式なコラボレーション商品ではないことが判明したのです。
告発内容とViyaの対応
消費者やネットユーザーからの指摘を受け、Viyaは公式声明を発表。声明の中で「商品説明に不備があった」ことを認め、購入者全員への返金を約束しました。しかしながら、「故意に偽造品を販売した」という指摘については強く否定しています。
「当社は常に正規ルートを通じて商品を仕入れており、偽造品を販売する意図は一切ありませんでした」とViya側は主張。一方で、Supremeの中国正規代理店は「今回の商品は正式なコラボレーション商品ではなく、ライセンス契約も結んでいない」と明言しています。
中国EC市場における偽造品問題
この事件は、中国のライブコマース市場におけるブランド商品の取り扱いに関する大きな課題を浮き彫りにしました。近年、中国では「コラボレーション商品」を謳った偽造品が問題となっており、消費者保護の観点から規制強化が求められています。
専門家によると、インフルエンサーは「商品の真偽を確認する義務がある」と指摘。特にViyaのようなトップインフルエンサーは、毎回のライブ配信で数百万〜数千万円規模の売上を上げるため、その社会的責任は重大です。
今後の展開と影響
今回の事件を受け、中国市場におけるSupremeブランドの信頼性が一時的に損なわれる可能性があります。また、ライブコマース業界全体にも規制の波が及ぶと予想されます。
Viyaは現在、返金手続きを進めるとともに、今後の商品選定プロセスを見直すことを約束しています。しかし、一部の消費者からは「単なる返金では不十分」との声も上がっており、今後の対応が注目されます。
この事件は、急速に成長する中国のライブコマース市場において、ブランド保護と消費者保護のバランスをどう取るかという重要な課題を提起したと言えるでしょう。
